膝の痛み
膝の痛みの原因となるものに膝関節にある軟骨がすり減ったり、骨が変形して棘(とげ)が出来ることによって炎症が起こる、いわゆる変形性膝関節症があります。
変形性膝関節症の痛みの特徴は動作の始まりに痛みを生じることで、例えば歩き出そうとしたときとか、座った状態から立ち上がろうとしたときなどです。
また同時に膝に水がたまることがあります。これは炎症が起こると熱を持ちますが、この熱を冷やすために水があつまるわけです。
そのため水を抜いても炎症がおさまらなければ熱を冷ますために再び水があつまり、結果として水がたまることになります。
当院の治療方針はこの炎症を抑えることを目標とし、たまった水の吸収をうながすツボに鍼をしていきます。炎症がおさまれば痛みも同時に消失していきます。
<膝痛の施術の流れ>
膝の痛みの治療は仰向けから始めることが多いです。
まず膝の炎症を抑えるためにお腹と手足にあるツボに施術し、同時に膝の痛みを感じる箇所に鍼をしてしばらくそのままにします。その後で膝周辺の筋肉を緩めていきます。
次にうつ伏せで背骨に沿って両側にある炎症を抑えるツボに施術し、しばらくそのままにします。
痛みに関しては早い段階で効果が出ますが、膝にたまった水が吸収されるためにはしばらく時間がかかります。