鍼灸専門 あま市の続木はり院

愛知県あま市篠田1丁目61番地

(予約制)☎052-445-5582

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はじめまして、鍼灸師の続木です。
鍼灸院に行こうと思ったとき、どんな人が治療をしているのか分からないと不安に思うものです。
ここでは私の簡単な経歴と鍼灸専業に決めた理由をのせたいと思います。

プロフィール

鍼灸師の写真

平成15年に柔道整復師免許を取得し、少しでもよい技術・治療法を求めてきましたが、最終的にたどり着いたのが鍼(はり)治療でした。
今まで学んだ知識・技術とこの「鍼(はり)」で皆様の健康の支えとなれれば幸いと思います。

院長  続木隆晴 (つづきたかはる)
     * 中和医療専門学校非常勤講師(国家試験対策授業)
     * 愛知県鍼灸マッサージ師会会員

得意な疾患:冷え症、婦人科系の症状、自律神経系の不調

経歴
H11  愛知県立五条高等学校卒業
H15  米田柔整専門学校卒業
     * 国家資格 : 柔道整復師免許取得
H20  中和医療専門学校卒業
     * 国家資格 : はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師免許取得
H23  愛知県あま市に続木はり院開業

研修先
H16  奥村整形外科・リウマチ科クリニック
     ふなとクリニック
H20  中和医療専門学校実習助手・国家試験対策講師
     同校附属治療所研修生(経絡治療を学ぶ)
     岐阜県レスリング協会トレーナー(平成23年まで)

特技 … 柔道初段、テニス

趣味 … 写真

鍼灸との出会いから開業まで

私がこの業界に入り、はり1本で生きていこうと決意し、そして開業に至るまでを以下に記します。長文になるので興味のある方は参考してください。

鍼灸との出会い

上にも書いてあるとおり、私は鍼灸師になる前に柔道整復師として働いていました。略して柔整師とも呼ばれていますが、接骨院・整骨院を開業するための資格です。

柔整師免許取得後は接骨院や整形外科のリハビリ室に勤務し治療に当たっていました。接骨院や整形では電気をしたあと約10分程度のマッサージやストレッチ等を行うのですが、この短時間ではなかなか思ったような効果を出すのが難しく、色々と悩んでいました。

保険を使った場合、患者さんにとって経済的な負担が少なく気軽に通院できるというメリットがあるかわりに単価が安いためどうしても一人にかけられる時間が短くなるのです。
そこで私は単価が多少上がるかわりに少ない回数で症状の改善ができるような技術を身につけることを目標にしました。

さっそく関節にアプローチする手技や運動療法、カイロプラクティックなどの講習会に参加しましたが、いまいち自分の中で納得することができません。
同僚にも相談したところ「鍼灸を勉強したらどうだ」とのことで思い切って再び学校に入りなおすことに決めたのです。

鍼灸学生時代

鍼灸の専門学校では東洋医学以外にも解剖学や生理学などの現代医学も勉強します。解剖学や生理学などは柔整の専門学校でも必修のため復習になります。そのため座学での負担は少なく、おかげで実技に意識を集中させることができました。
ちなみにこの当時は鍼灸のみで治療しようとは思っておらず、マッサージやあらゆる手技を組み合わせていこうと思っていました。また経絡やツボなどの東洋医学もあまり信用しておらず、鍼灸で内臓の疾患も対応できるなどゆめにも思っていませんでした。

というのは先に勉強した柔道整復は西洋医学を基盤としており、アプローチの仕方も筋肉や腱などを狙ったものとなります。そういう先入観があったためにいまいち東洋医学を信用することができませんでした。
ただ臨床につなげるかどうかは別にして学問的に東洋医学を勉強することは面白く、いくつか本を読んだり勉強会に参加したりしていました。

そのような私がどのようにして東洋医学の世界にはまったかといいますと、ちょうど卒業間際に地元愛知県で鍼灸の学会が開催されることになりました。鍼灸にはいくつか流派があり、現代科学的に行うもの、東洋医学的に行うもの、両方組み合わせて行うものなどさまざまです。
その学会は経絡治療といって全身を巡っている経絡を整えることにより、内臓を含めて全身のバランスを整えるというものです。つまり完全に東洋的な考え方になります。

私はその学会で運よくベテランの先生の公開実技のモデル患者になることができました。私は学生時代の柔道で首を負傷して以来、ずっと肩と首の調子が悪くなったので申し出たところ、まず足とお腹に浅く鍼をし、その後うつ伏せで背中に鍼をうけました。

公開実技だったので時間の都合上たったそれだけの治療だったのですが、終わったあと朝深い眠りから覚めたような爽快感と肩が軽くなり、このとき初めて鍼灸が効くということを自分の体をもって実感したのです。(これまでも色々な治療を経験してきましたが、あきらかに結果が出たのは初めてでした)
これをきっかけに鍼灸への思いが強くなっていきました。

研修時代

鍼灸の効果を体験し、一気に東洋医学と鍼灸に興味を持ったのですが、鍼灸院で研修することは非常に難しいのです。(鍼灸院では一人で治療していることが多く、受け入れる余裕がない)さらに東洋医学的な全身治療をしているところとなるとさらに少なくなります。

それでも鍼灸を学びたかった私は友人などを訪ね歩いたところ、どうやら母校の附属治療所に研修制度があり、しかもそこの所長は経絡治療で治療しているとのこと。
附属治療所は3年生が1年間実際に患者さんを治療するという研修施設で当然私も3年生のときに入っていたのですが、どちらかというとマッサージの需要が多かったためほとんどマッサージのイメージしかありませんでした。
ところが詳しく聞いてみると卒後の研修生は鍼灸の患者さんを優先的に担当することができ、しかも先生からもしっかりとした指導を受けることができるということです。すぐに研修を申し込みました。

一般の鍼灸院での研修の場合、先生の補助がメインで実際に鍼をすることはほとんどありません。(患者さんは院長から治療を受けることをもとめるため)
それに対してこの研修制度の優れた点は、実際に患者さんに鍼をすることができるところです。もともと研修を目的とした施設のため患者さんもそのことは了解済みです。
おかげで数多くの症例を担当することができ鍼灸への自信につながりました。

研修と同時に学校での実技助手に任命され、学生の指導にもあたりました。この実技助手というものはどういうものかというと、実技の先生一人では多くの学生を指導することが困難なため(だいたい1クラス20~30名)、助手が先生のサポートをすることになります。
立場は助手であっても学生からしてみれば先生です。当然手本を見せなくてはなりません。先生が下手では笑われてしまいます。だから必死になって練習しました。
また1年生の最初の授業から先生の実技を傍でみることができます。ある意味学生以上に勉強になったと思っています。

週末には高校のレスリング部のトレーナー活動をしてきました。主な内容は練習時に痛めた選手のケアと大会では試合と試合の間に疲労の回復と痛みを緩和させたりします。

このように治療所では東洋医学を主体とした全身を調整する治療、レスリングのトレーナーでは筋肉の疲労を主として治療してきました。しかし根本は同じです。けがも疲労の蓄積により起こります。突然おこるわけではありません。だから全身のバランスを整えることが必要となります。
ある程度自分なりの考え方もまとまり、自信もついてきたところで開業となったわけです。

鍼灸専業の理由

私の治療方針は患者さんの症状を少しでも軽くすることです。そして私が出会ってきた中で一番効果を発揮できたのが鍼灸です。そのため治療には当然鍼灸を用いることになります。

マッサージなどの手技との併用に関してですが、人には刺激量の上限があります。当院では鍼での治療に1時間近くかけています。そこにさらにマッサージなどの刺激を加えてしまいますと刺激過剰となり(オーバードーゼ、ドーゼオーバーともいいます)効果が半減してしまいます。
マッサージは気持がよく、リラクゼーション効果も高くていいのですが、治療効果の面でみると鍼灸のほうが優れていると感じています。私自身マッサージの免許も所持しており、10年近くの経験もありますが、今までマッサージで治らなかったものが鍼灸で治ったなどの経験がいくつかあります。

そのようなことから鍼灸の効果を最大限に活かすために鍼灸専業とさせていただいております。

以上長くなりましたがお付き合いくださりありがとうございました。