鍼灸専門 あま市の続木はり院

愛知県あま市篠田1丁目61番地

(予約制)☎052-445-5582

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花粉症

花粉症のイラスト

花粉症といえば春のスギ花粉が代表的ですが、秋でもイネ科やブタクサ属の花粉が飛散しているため年中不快な症状に悩まされている方もおられます。
花粉症とはそもそも病名ではなく、空気中の花粉に接触することによって起こるアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などの総称です。

人間には外敵であるウイルスや細菌などをやっつけるための免疫システムが備わっていますが、それが本来無害である花粉などの物質に対して過剰に防衛反応を起こすのがアレルギーです。

そのためはり治療では何らかの原因によって過剰になってしまった免疫システムの働きを整えることにより花粉症の症状を緩和させていきます。

東洋医学における花粉症の考え方

当院では花粉症になる体質のパターンを3つに分けて考えていきます。

①胃腸虚弱型
東洋医学で食べ物の消化・吸収を行っているのは「脾」という臓器になります。この脾は消化・吸収以外にも水分代謝に関連しているため、食べすぎや飲みすぎなどの不摂生により脾の働きが弱まりますと身体に余分な水分が溜まっていきます。
そしていっぱいになった水分が鼻水や涙となって外にあふれ出てくるのがこのタイプの花粉症です。

現代では温室野菜や冷蔵庫の普及により冬でも夏の野菜が食べられます。また炭酸飲料やアルコール類などの嗜好品はのどが渇いていなくてもガブガブ飲まれたりします。
そのような食生活の変化が脾に負担をかけ続けるために、現代では花粉症を発症する方が増えているのだと考えています。実際当院に来院される方もこのタイプが最も多いです。

治療は胃腸(脾)に関連するツボを中心にはりで刺激していきます。

②冷えのぼせ型
女性に多いタイプです。生命力をつかさどる「腎」の働きが弱まると下半身が冷えてきますが、体に残った熱はその性質により頭部へと昇っていきます。そしてその熱が鼻や目に停滞すると鼻炎や目のかゆみとして症状があらわれてきます。

治療は腎に関連するツボを中心にはりで刺激して下半身を温めることにより熱の循環を促し、頭部に停滞した熱を解消することで症状の改善をはかります。

③ストレス型
ストレスを受けると自律神経が乱され免疫システムにも影響が及びます。東洋医学で自律神経に相当する働きをしているのが「肝」になります。そして肝には気のめぐりをスムーズにする働きがあります。

ストレスにより肝の働きが弱まると気が停滞しますが、その停滞した部分は熱をもったり、血液や水分も停滞します。つまり頭部、特に目や鼻で気が停滞すると花粉症の症状があらわれます。
特に春は進学や就職、転勤などで環境が大きく変わることが多いためストレスを受ける機会も当然増えます。このような状況により花粉症を発症しやすくなります。

治療は自律神経(肝)に関連するツボをはりで刺激して気の流れをスムーズにして花粉症の症状を緩和させていきます。

花粉症の鍼灸

一般的に花粉症のはり治療はそのシーズンの1ヶ月前から始めるのが理想とされていますが、シーズン中の発症している時期でも効果は十分に得られます。

花粉症のはり治療は体質改善を目標とするため3~5回程受けていただくと効果を実感できます。