耳鳴り
耳鳴りとは実際には音がしていないのに「キーン」という高い音や「ジー」という音が聞こえることで「耳鳴(じめい)」と言ったりします。
不快な音が続くことによって不眠になったり、うつのような症状に陥ったりするため、症状に苦しんでおられる方も多いでしょう。
まずは以下に耳鳴りの主な原因を記します。
<耳鳴りの原因>
- ・中耳炎、内耳炎、外耳炎
- ・聴神経腫瘍
- ・脳梗塞
- ・耳管狭窄症
- ・ストレスによる自律神経の乱れ
- ・首や肩周辺の筋肉の緊張など
はり治療の適応となる耳鳴り
上記のとおり耳鳴りの原因の中には聴神経腫瘍や脳梗塞など危険な病気があるのでまずは専門医に受診してください。
中耳炎や内耳炎のように原因がはっきりしているものも耳鼻咽喉科で受診してください。
はり治療の適応となるものはストレスによる自律神経の乱れや首や肩周辺の筋肉の緊張によって起こる耳鳴りです。これらははりがよく効くタイプです。
他にも病院で原因不明と言われた耳鳴りにも適応します。原因不明の耳鳴りにはストレスや首~肩の筋肉のコリが原因であることが多いからです。
はりが効果のある理由
固くなった筋肉にはりが当たると血液の流れがよくなり筋肉のコリがゆるんでいきます。首や肩周辺の筋肉の緊張がなくなり、脳や内耳への血流が改善することにより耳鳴りが緩和されると考えられています。
またはり治療には自律神経の乱れを整える効果があります。ストレスにより過剰になった交感神経を抑え、副交感神経を優位な状態にすることにより耳鳴りの症状が抑えられます
耳鳴りの治療のながれ
ストレスが原因で起こった耳鳴りには仰向けから始めていきます。
まずお腹と手足にある自律神経を整えるツボと耳鳴りのツボを中心に刺激していきます。その後うつ伏せになり首~肩と背中のツボを刺激していきます。
首や肩のこりが強い場合はうつ伏せから治療を始めていきます。首~肩、背中のツボを刺激して固くなった筋肉をゆるめていきます。その後仰向けとなり自律神経を整えるツボと耳鳴りのツボを中心にして全身の調子を整えていきます。
治療の間隔は週に1、2回ほどを目安にして、症状が軽くなるにしたがって間隔を長くしていきます。