頭痛
まず鍼灸の適応となる頭痛は慢性的な頭痛(片頭痛、緊張型頭痛など)です。
なお、以下のような症状がみられる場合はクモ膜下出血などの生命に危険な頭痛の可能性があります。
必ず専門医に受診してください。
- ・突然の頭痛
- ・今まで経験したことがない頭痛
- ・いつもと様子の異なる頭痛
- ・頻度と程度が増していく頭痛など
ここではよく当院に来院される方の訴える頭痛の中で多いものの施術の流れを説明します。
緊張型頭痛
一言でいうと肩コリから起こる頭痛です。肩コリの原因となる筋肉が後頭部を覆うように付着していますが、その筋肉が持続的に収縮し、過緊張状態になると後頭部の付着部をひっぱることにより痛みが生じます
そのためストレスやパソコンの操作による手や目の使い過ぎが多くの原因となります。
治療は肩こりの治療と同様に行います。
片頭痛(偏頭痛)
片頭痛は血管性頭痛ともよばれているように、ドクドクとした拍動性の頭痛が片側に起こります。
人間の頭の表面は血管が覆いつくしていますが、その血管が腫れあがることによって痛みを生じます
血管は交感神経がコントロールしているためストレスなどにより交感神経の働きがうまくいかないと片頭痛が起こります。
主な誘発因子として以下のものがあります。
- 精神的因子:ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠
- 内因性因子:月経周期
- 環境因子:天候の変化、温度差、頻回の旅行
- 食事性因子:アルコール、チョコレート
このようにストレス以外にも女性の場合、月経周期に伴うホルモンバランスの乱れから片頭痛が起こるため、比較的若い女性が発症する疾患です。
鍼灸治療は自律神経やホルモンバランスを調えるためにまず仰向けでお腹、手足に施術していきます。
その後うつ伏せで肩~背中の筋肉の緊張をほぐしていきます。
まずは自律神経やホルモンバランスを改善する必要があるため治療効果がでるまで時間がかかる場合があります。